母を求めて三千里? 前編。
2006/12/19


水は命の母と申します。
最近になって、自宅の水がとてもまずくなってしまいました。
配管が古くなったのかどうか原因はわかりませんが、なんだか体によろしくない。

そこでおいしい命の母を求めて、
三千里も走り回るような意気込みで情報収集してみました。
幸い明日(12/18)は月に一度の連休ですので、
12/18、12/19の両日と、12/20の午前中が使えます。
中国にはその昔、一日に千里も駆ける名馬がいたそうですが、
わが愛車、火の車号なら千里とはいかないまでも、
3日で一千キロぐらいは走れるでしょうか...

せっかく来てくださったお客様そっちのけで、パソコンでいろいろと情報を調べてみると、
岐阜県の大垣市は水がおいしくて、市内のあちこちに自噴の井戸があり、
行政も観光資源の一つとして水の都をPRしていることがわかりました。
”わくわく湧き水マップ”なるものもございましたので、さっそくチェックしてみると、
おいしい水の湧き出る場所が12ヶ所ほど紹介してあります。
これは行くしかないですね。

大垣なら近いですから、三千里どころか高速道路利用で35分ほど走ればOK。
急にトーンダウンしてしまったのが情けないのですが、
とりあえずポリタンクを3つほどと、ペットボトルを幾つか抱えて行ってみることにしました。

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まずは一番有名な加賀野八幡神社から。
すでにこんな感じで水汲みの人でいっぱいです。
平日の朝ですぞ、信じられません。
土曜、日曜なら行列するほど人気が高いそうです。
水汲む善男善女の間に強引に割り込んで、
ちょっとだけいただいてきました。



お次は八幡神社の”大垣の湧水”、
こちらも有名なところですが、幸い水汲む人は少なくて、簡単に頂戴できました。
入り口にお賽銭を入れる箱が置いてありますので、ちょっとだけ寄付させていただきましょう。



その次は、有名な老舗の和菓子屋さん、金蝶さんのおとなりにある、”大手いこいの泉”です。



おとなりでおいしい栗むし羊羹を買って、
この水でお茶をいただくのが、今回の三千里作戦の狙いの一つです、ハイ。

で、都合5ヶ所ほど回って、自宅に戻ってきました。
有名なバーを何軒かはしごして、
自分にあう一軒が見つかるかどうか、ちょっと複雑な心境です。
だって、汲む前に飲んでみたところ、全部おいしかったものですから...

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それぞれの場所で汲んできた水をペットボトルに入れて、
@からDまで並べてみました、
そう利き酒ならぬ利き水のつもりなんですね。



さっそく買ってきた栗むし羊羹を取り出して、



ちょっと切ってよと嫁に頼んだところ、こんな感じになりました、
ゲゲッ...



オイラハマダ、ツウフウガアルノデ、トウゼンノゴトク、ミギダソウデス、プンプン。
ずいぶん痩せたのになぁと思うのですが、まだ標準体重よりも5kgほどは多いものですから、
まぁしょうがないっか。

通販のご常連、静岡県島田のO氏から頂戴した、大事なお茶を使わせていただいて、



@からDまで試してみたのですが、
羊羹がおいしかったからなのか、お茶の葉が素晴らしかったおかげなのか、
@もAもBもCも、おまけに最後のDもとってもおいしくて、
違いが全然わかりません。

しょうがないから、もういちど最初の@からやり直して...
などとやってるうちに、当然のごとくお腹はチャポチャポ状態に...

よくテレビでやっている利き酒の風景を拝見しますと、
かならず一口だけ口にふくんでから、ペッと吐き出してしまいます。
それがいままでは、勿体ないことをするものだと思っていたのですが、
どうしてそうするのかよく分かりました。
いくら出来の良いお酒でも、全部飲んでしまうと判断がつかないのですね。

結局よくわからないままに、俄か利き水ごっこは終了。
どれもおいしかったのですが、最後にダメ押しでそのまま飲んでみたところ、
Aが良いということで、なじみのバーが決まりました。



ところが...
帰ってきた娘をからかうつもりで、@からDまで飲ませてみたところ、
A以外は全部おいしいなどと、生意気なことを言ってます。
まぁ、だれにも判断がつかないのでしょうね。
ということで、大垣の水は全部おいしかったということでよろしいでしょうか。
馴染みのバーは、水がいちばん汲み易いところに決めまして、
すぐにもう1回行って、裏をかえしてきましたので、常連となりましたよ。

さて、この水でいったい何をしたいのか?
今回は長いので、後編に続きます。