新しいシムスのシューズのテストも兼ねて、朝早くから富山県の名もない谷にもぐりこんでおりました。
けっこう気温が低くて、夜中に車の中で寝ていた時は、フリースを2枚重ね着するほどの冷え込み。
目覚めて計ったときの気温は14℃しかなく、残念ながらアサイチの釣りは冴えません。
気温がちょっと上がった9時過ぎぐらいからよくなってくるのでしょう。
場所替えして、違う流れをさすらっておりますと、
この谷の規模にしては大きな淵がありまして、
ふっと岩の脇に目をやると、
おやおや、モン様のメスのスピナーじゃありませんか...
ということは今週も先週と同じ、大物専用の＃11ラストホープBOでOKですね。
さっそくティペットを新品のフロロ6Xにつなぎ直して、大物専用パターンを結びます。
前回ご紹介したこのパターン、開発当初はイブニングライズ専用にしていたのですが、
モンカゲなどの大型メイフライがハッチする時には、昼間の釣りでも効果抜群ということがわかってきまして、
そういう嬉しい状態に巡りあたったときには、しょっちゅう使っております。
幸いこのパターンはフックサイズが大きいので、
チビイワナや普通サイズのアマゴでは食いきれなくて助かります。
さっそく流れのど真ん中、岩の陰にそっとフライを置いてみますと、
1匹目ゲット、27ｃｍありました。
とりあえず1匹釣れると気が楽になりますね。
しばらく歩いておりますと、またまたこの川の規模には似つかわしくない大きな淵がありまして、
ど真ん中でドバッとライズリングが広がっております。
しめしめ大きいようですぞ、2週連続で尺イワナゲットか？
などと欲をかいてしまったのがいけなかったんでしょうか。
2匹目は28ｃｍ、2cm足りませんな。
これだけ大きな淵なら、もう1匹ぐらいはいてもよかんべ、
などと見ておりますと、またドバッとライズリングが広がって、
肩のあたりがなかなか逞しいイワナでしょ、けっこう強くて、
何度も岩の下に潜り込まれたのを強引に引っ張り出して、
何度もメジャーを当てたのですがやっぱり28ｃｍ、2ｃｍ足りませんぞ。
もう駄目かなぁ、などと思いながらも水面を凝視しておりますと、
またドバッと音がして、
またササッと計ってみますと28ｃｍ、やっぱり2ｃｍ足りませんね。
まぁ、昼間の10時過ぎですからね、尺を越えないのもしょうがないでしょうか、
でもちょっと癪に障るなんて、オヤジギャグをかましてみたりして...
さすがにライズが止まりましたので、上流目指してのんびりと歩いておりますと、
小さな淵がありまして、
白い落ち込みが切れたあたりに、そっとフライを置いてみますと、
これは27ｃｍ、よく太っております。
顔が優しいので、きっとメスでしょうかね。
というわけで、美人イワナが出てくれたのを契機に納竿としました。
残念ながら尺サイズには一歩届かなかったのですが、
昼間の9時から12時までの時間帯ですから、28ｃｍが3本と27ｃｍを2本の釣果は悪くありませんね。
今日はあいにく時間がなくてイブニングができません。
川の条件を変えて、もう少し下流部の苔がきついところでシューズのテストをしなければなりませんので、
心残りつつもこれにて撤収。
ぜひまたイブニング狙いでやってみたいところです。
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さて、今回も使ったパターンは、
古くから英国に伝わるラストホープをイブニングの大物専用にアレンジしたパターンで、
今までに相当数の尺イワナを釣っております。
決まった名前はないのですが、大物専用として使っておりますので、
＃11ラストホープBO(big one only）と呼んでおります。
- ＃11 ラストホープBO -
イブニング専用とはいっても、
今回のように大型のメイフライが見られる状況では、昼間の釣りにも充分に使えます。
フックサイズが大きいので、チビサイズが食いきれないのが良いですね。
フライを巻く時間のないお方、
あるいは昼間の釣りで良型イワナをドライフライで狙ってみたい方、
ぜひ当方の大物専用パターンをお試し下さい。