最終兵器はファイナルウェポン
2007/06/18


最近通っている富山県側の庄川水系には、大小あわせて相当数の支流群がございます。
はじめてフライロッドを握った30年前のこと、
たまたまこの地方の福光のルアークラブの方々と親しくなり、幾つかの谷を案内していただきました。
それ以来、国土地理院発行の25000分の1の地図を握り締め、片っ端から釣っていった覚えがございます。
最後まで縁がなかったのは大芦倉で、残念ながらここには行けずじまい、
もう若い頃のような体力はございませんので、カラス谷と同じように行くことはないでしょうね。

さて今週の月曜日も、午前中は仕事をこなし、ちょっと早めに切り上げて東海北陸自動車道を北上。
13:00ごろに庄川水系の名もない谷に到着。熊がでますのでちょっとビビリながらの釣り上がりとなります。

谷の規模はこんな感じ、狭くて蜘蛛の巣だらけで、潜り込むといった表現がピッタリの谷です。



実はこの谷、前回も釣行したのですが、その時はさっぱりの釣果。
30年前に良い思いをした場所ですので、夢よもう一度とばかりにアサイチから勇んで入溪したのですが、
チビイワナが3匹ほどの貧果でした。
ところが、その後で釣行した友人は、ちゃんと釣れましたよとのことでしたので、
今回は条件を変えて、遅い時間帯に入ってみることにしました。

富山の谷は朝の気温が低く、この季節でも11〜14度ぐらいしかありませんので、
朝一番は魚の動きが悪いのでしょう。
ゆっくりと行って他人の釣り残りを狙うような、残り物に福がありの作戦ですね。

今回で3連投のスコットG2 772/4に、フライは前回と同様に#11ラストホープBOをセット。
水温が冷たくて、テレストリアルにはまだチョイと早いとの判断です。
それにこのような鬱蒼と木が生い茂った谷では、
直接に太陽の光が差し込みませんので、イワナ達の警戒心も強くありません。
おおらかなパターンで、おおらかに楽しめる谷の一つです。

さて、肝心の釣果はといえば...

話しは変わりますが、御岳方面のテンカラ師の言葉で、”でぐち”といものがございます。
”でぐち”とは魚の出る日というような意味合いで、普段はさっぱり釣れないのに、
この日にあたるとわんさか釣れる、そのような有難い日のことを申します。

日ごろの行いが良かったのか、それともここ数日は誰も入っていなかったのかわかりませんが、
本日はまさしくその”でぐち”で、何処にフライを投げても魚がこんにちはと出てきてくれる、
素晴らしい日並みとなりました。

2時間ほど釣り上がって、28cmを頭に10匹ゲット、
これが一番良型のイワナです。
この地方に特有の、オレンジの斑点の大きい天然物ですね。



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というわけで充分に満足して、次はちょっと博打を打ってみることにしました。
研究中のもう1本の別の谷を試してみましょう。

こちらは先ほどの谷よりちょっと広いのですが、やはり熊がたまには出てきます。
ガサッといったら一目散に逃げましょうね。
流れはこんな感じです。



こちらの谷も本日は絶好調、15:30〜17:30までの2時間ほどで、
29cmの泣き尺を頭に、27cmクラスを10匹ゲット。
良型ばかりこれだけ揃ったのは久しぶりですね。
良い日にあたりましたぞ。



よく太っていましたので、引きが強くて最高!
尺にとどいたかなぁと思って、念のためにメジャーをあてると29.5cm、ちょっと足りません。
メジャーをあてなければ尺を越えたことにしちゃったところですが...

というわけで、どちらの谷もよく釣れて、本日は充分に満足な釣行でした。
おしまい...

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〜ここからはPRですよ〜

さて、またまた今回も使ったパターンは、
古くから英国に伝わるラストホープをイブニングの大物専用にアレンジしたパターンで、
今までに相当数の尺イワナを釣っております。
決まった名前はないのですが、大物専用として使っておりますので、
#11ラストホープBO(big one only)と呼んでおります。

- #11 ラストホープBO -


イブニング専用とはいっても、
今回のような昼間の釣り上がりにも充分に使えます。
フックサイズが大きいので、チビサイズが食いきれないのが良いですね。

フライを巻く時間のないお方、
あるいは昼間の釣りで良型イワナをドライフライで狙ってみたい方、
ぜひ当方の大物専用パターンをお試し下さい。

◎#11 ラストホープBO 1本400円(税込み420円)

通販でのご注文、お問い合わせは専用メールでぜひどうぞ。

この商品の通信販売は、ヤマトのメール便での発送が可能です。
メール便の送料は190円ですが、3,500円以上の商品の発送は送料無料です。
ご入金につきましては、商品がお手元に届きましてから銀行振込をお願い申し上げております。
口座番号を記入した書類を同封しますので、それにてお振込みください。


おしまいって...
オイオイ、今日のタイトルは最終兵器の話しでしょ、ファイナルウェポンはどうなった?
まぁまぁ、怒らないで、落ち着いてね。釣り師はみんなセッカチなんだから...

充分に釣れたので、これで止めようと思ったのですが、尺に届かないのがちょっと悔しい。
そこで、イブニングにはまだ時間がありますので、もう1本研究中の谷に行ってみることにしました。

ここは流れを塞き止める堰堤が1つあるのですが、その上の溜まりの部分でじっと水面を睨んでいると、
たまにポツンとライズがございます。
ライズの主は良型のイワナですが、ハッチは見当たりませんので、ミッジを捕食しているのでしょう。
さらに水面をジッと睨んでいますと、#18ぐらいの黒っぽいミッジが水面で踊っています。
ブラックミッジでしょうか?



水深が浅いので、追い込まないようにそっと立ちこみます。
波を立てると敏感に感じとって逃げてしまいますので、できるだけ慎重に入っていきます。
そのまま水中に立つ1本の杭になった気分で、じっと薄暗くなるまで待っていますと、
パシャッ、すぐ目の前でライズが始まりました。
もう少し熱中するまで待っておりますと、だんだんライズの数が増えてきました。
そろそろ良いでしょう。
大物が期待できるポイントですので、
スコットS3 904/4に交換して、フロロの6Xティペットに#18ファイナルウェポンを結びます。

ライズが少ない時に慌てて投げてしまうと、敏感に察知してそれっきりになってしまうことが多いので、
慌てずにちょっと薄暗くなってきて、ライズの数が増えだしたら釣り始めるのがコツの一つです。

さて、今回使用する#18のファイナルウェポンは、
もともとシラメの釣りに使い始めたパターンで、
だんだん老眼が進んでミッジのドライが見え難くなってきたために、
視認しなくても良いように工夫したパターンです。
釣り方は簡単で、ライズに向かって投げてゆっくりと引っ張ってくるだけ。
今日のような状況ですと、ミッジのアダルトでバシッとカッコよく釣りたいところですが、
だんだん夕闇迫ってきて、ドライですと見え難いために、
極小ソフトハックルのこのフライの出番です。

フライの効果は抜群で、長良川のシラメはもちろん、
モンカゲが出る前のオオユスリカの時の阿寒湖や、ニュージーのマタウラでもよく釣れました。
年齢を重ねると小さいサイズのミッジは見づらくてしんどいものですから、
年配の皆さんにもピッタリのパターンです。

さぁ、能書きも終わって、
だんだん増えてくるライズに向かって投げておりますと、
ゴツンときましたぞ、アタリは明確で寝ててもわかるほど。
フライをはずそうと、ゴンゴンと首を振りますが、だいたいその時に相手のサイズがわかります。
ちょっと良いサイズですね、尺はありそうです。
フックサイズが小さいものですから、どうしてもバレやすい、
ネットにおさまるまでハラハラドキドキしましたが、



32cmありました。
尺を越えましたので、これにて本日は本当に終了です。
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〜ここからもPRですよ、くどくてごめんね〜

さて、イブニングに使ったファイナルウェポンは、
ミッジがハッチしている時の最終兵器で、
ドライのミッジを視認し難いときに有効なパターンです。

逆光や風が強い時、あるいは夕暮れ時の光量が少ないときには、
ミッジのドライを見続けるのは大変ですが、
このパターンは見る必要がございませんので、気力が続きます。体に優しいフライですね。
年を取ってから、ミッジのドライが見えなくて、いきづまった時に考えた最終兵器ですので、
ファイナルウェポンと名づけております。

- #18 ファイナルウェポン -


ミッジがハッチしているときに、
ドライを使いたいが見づらい、あるいは大物が予想されるのでアワセ切れしたくない、
そのような状況にめぐり合った時は、ぜひ当方のファイナルウェポンをお試し下さい。

◎#18 ファイナルウェポン 1本350円(税込み368円)

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