食わず嫌い。2014/07/07


オイラは、イブニング主体の釣行ですので、カディス系はめったに使うことがありません。
パラシュート主体でパターンを揃えているのですが、
パラシュートならカディスよりも流れの中で姿勢を維持しやすいからで、
イブニングタイムのフライを見にくい時間帯でも、フライがきちんと立っているのがよくわかります。

ちなみにパラシュートのウィングのカラーは、通常はホワイト、イブニングならイエロー系を使います。
視認しやすいオレンジやピンクは、ほとんど使いません。

というのも、その昔のことですが、
ライトケイヒルのパラシュートを多用していた時に、
より見やすいカラーの必要があったので、ポストにオレンジやピンクを使ったところ、
まったく釣れなくて、あやうくボーズになりかけてしまった、
そんな経験があったために、それ以降はポストの色は派手なタイプを使わなくなりました。

ただ、最近は状況に応じてピンクのポストを使うことも、たまにあります。

それは、ご常連のある方からフライのご注文を頂戴して、
”ポストのカラーはピンクで”とおっしゃって下さったので、
さっそくご用意して何日か後に、
”先日のフライは釣れましたか?” とおそるおそるお伺いしたところ、
”ピンクのポストは良く見えるから、たくさん釣れましたよ” とおっしゃられたので、

それでは自分でもピンクの効果を確かめなくっちゃ、
そう思ってたまに使っております。
ただ昔の経験があって、ピンクのポストはどうも好きになれない、
食わず嫌いを直さなくては、などと思うのですが...。

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本日(07/07)は、庄川支流に夕方の4時過ぎに到着。
ずっと雨が降り続いていて、途中の長良川本流はずいぶん増水していたので、
駄目でもしょうがない、そんなつもりで馴染みの渓にやってきたのですが、
流れはこんな感じで、増水はたいしたことありません。
普段の水量より7〜8cmほど増えておりますが、遡行ができないほどではありませんので、
さっそく準備して入渓します。



雨がずっと降り続いていて、ちょっと光量不足ですので、
スタートフライは、#15 QBP-SPD のFLイエローカラーを選択。
イブニング用のポストカラーですので、こんな状況ではバッチリ良く見えます。

このフライで釣り上がりを開始して、水量が多いので脇の緩い流れを打っていきます。
思ったとおりイワナ達は、緩い流れの中で休憩しつつ餌を待っている感じで、
100mほど釣り上がって小さなイワナを3匹ゲットできました。

やがて、流れがちょっと早い瀬の部分に差し掛かって、
白泡が連続するようになりましたので、FLイエローカラーのポストでは見にくくなってしまいました。
そこで、こんな状況でぜひ使おうと、昨日巻いておいたピンクのポストにチェンジ。
ご常連のおっしゃるとおり、ピンクのポストは良く見えます。

ピンクに替えて1匹目。
小型のイワナでしたが、腹が黄色いので嬉しくて思わずパチリ。



2匹目はもう少しサイズが上がりました。
20cmちょっとかな。



今日はピンクのポストは絶好調、
フライを丸飲みする奴もおりましたよ。
これは24cmほど。



2時間ほど釣り上がったところで、そろそろ暗くなってきましたので、
フライを視認性の高いFLイエローに戻して、フックサイズも大型に備えて#11にチェンジ。
これでイブニングタイムは、もらったも同然などと思っていたのですが...。

どうしたことか、魚たちの反応が全く途絶えてしまいました。
ここなら必ずいる筈、そんなポイントをフライが流れても、まったく反応がありません。
それでもしばらく釣り上がってみたものの、魚の気配が全然みられませんので、

フライをもう一度ピンクポストの#15に戻して、フライを交換した場所に戻ってから釣り上がってみると、
待ってましたとばかりに魚が出てきます。

雨模様で活性が高い時は、大きめのフックサイズを選択、
そんな常識が通用しない場面に遭遇してしまったようです。

これは25cm、
フライを元のカラーに戻した途端に出てきました。



それからはパラダイス出現で、何処に投げても魚が出る、そんな状況が続いてくれて、
7時半まで釣り上がって、15匹ほどゲット。

さて肝心なイブニングはといえば、残念ながら大型はお出ましなし、
27cmを頭に3匹ほどゲットで終わりました。

雨がずっと降り続いておりましたので、目だったハッチもなく
大型を誘い出す状況にはならないままに終わってしまったのが、ちょっと心残りです。

けれども、
本日の釣果の殆どを、#15のピンクポストで稼ぎ出しましたので、
どうやら長年の食わず嫌いが治った感じ。
ピンクポストのご注文を頂戴したご常連に、感謝の1日でした。